うっとおしい梅雨空、降りそうで降らず、梅雨時に多い疾患にも化学医薬品をやめ漢方薬を。
水不足にもなるので夜だけ寝ているときに降ったらいいのにね。
ジメジメ梅雨はお肌にご用心
ジメジメして過ごしにくい梅雨の季節がやってきました。
ただ暑いだけではない、かいた汗も蒸発しにくい不快な梅雨です。
皮膚病をお持ちの方にはあまり歓迎されません。
皮膚病といえば、あの華岡青洲が思い浮かびます。
世界で初めて全身麻酔を用いた乳ガンの手術に成功した華岡青洲は西洋医学(蘭方)の
旗手のように見られていますが、漢方でも貢献しています。
彼は十味敗毒湯や紫雲膏などの処方をつくっています。
全く新しくつくったというよりも、中国にあった名方を日本人に合った処方にアレンジしたものです。
- 漢方の抗生物質…荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)
十味敗毒湯のベースとなった処方が荊防敗毒散です。
いざ日本で作る段になると、羌活がない前胡が手に入りにくいなどの理由で、
国内にある10生薬だけで十味敗毒湯にまとめたようです。
専門家の中には、荊防敗毒散の代用で十味敗毒散を使う方もおられます。
方意としてはほぼ同じですが、清熱解毒や解表の点では、荊防敗毒散が一歩優れています。
化膿性疾患に使う時には、排膿のパワーがあり、解表薬も多いことから、
喉の痛みや咳を訴えるかぜの初期には最適です。
このような点から漢方の専門家から「漢方の抗生物質」ともいわれています。
麻黄剤や抗生物質で胃が荒れて飲めない方の一押し処方です。
- 漢方のステロイド…神仙太乙膏(しんせんたいつこう)
アトピー性皮膚炎の治療でいつも問題になるのがステロイド剤の副作用です。
皮膚炎の炎症とるには最も強力でありますが、その副作用が心配で気軽に使えないのが現状です。
漢方の軟膏・紫雲膏ならその点は安全ですが、抗炎症薬としては今一つ効果が弱いです。
カユミもすぐには取れません。
紫雲膏は別名・潤肌膏といわれ、お肌(ドライスキン)を潤したり、
慢性炎症で皮膚が崩れたりしたのを再生するには優れた効果を発揮します。
アトピーの炎症期(赤くなったり、カユミが増す)の軟膏としては、やはり神仙太乙膏です。
清熱薬も補血薬も配合され、まさに内服の温清飲のような処方構成です。
かつてはアトピーに最もよく使われた漢方です。
その外用版(軟膏)です。若干の解表薬も入っているので、
アトピーの増悪因子となるカユミを抑えることもできます。
ステロイドを使わなくても、その代わりとなる漢方軟膏をぜひお試しください。
- 漢方の飲むワクチン…玉屏風散(ぎょくへいふうさん)
最後に、西洋薬にはワクチン以外に予防の薬などはありません。
漢方は未病医学といわれ、病気にならないようにする予防薬の宝庫です。
かぜや花粉症のシーズンには、体力に自信のない方は、外出を控えて、
家の中でじっとしていなくてはいけないのでしょうか。
そんなことはありません。
玉屏風散があります。
玉屏風散の方意は扶正去邪といって、正気(免疫力や抵抗力)を高めて、
病邪(細菌やウイルス、アレルゲン)を体内に入れない働きがあります。
妊婦や高齢者、それに抵抗力の弱い小児などに前もって服用してもらえる
「漢方ワクチン」のような処方です。
またはショウキT-1でウイルス除去を。
そして温活が大切ですね。冷たい飲み物ばかり取ると免疫力もダウン。
詳しくはモリタニ薬店までお気軽にご相談ください。
問診・舌診・血流測定で体質に合わせた漢方薬・健康食品をアドバイス
モリタニ薬店HP
ショウキT-1
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