健康のためにも1口で30回よく噛まれています?

健康のためにも1口で30回よく噛まれています?
「噛む」ことの十大効果
1, 虫歯予防
唾液には、歯の成分であるカルシュウムやリンが含まれているので、
口腔内の細菌が砂糖から作った酸(乳酸)により溶けかかった歯の表面を修復(再石灰化)する
作用があります。よく「噛む」ことは、消化によいだけでなく、歯を丈夫にし、虫歯菌の繁殖を抑える働きのある唾液の分泌を促進するので、虫歯予防になります。
2, 歯周病予防
歯と歯肉にたまった歯垢中の細菌によって
歯肉が炎症を起こすと、歯と歯肉の間に隙間(ポケット)ができ、歯周病菌の住処となり、やがて歯周組織が破壊され、歯を支えきれなくなります。唾液には、歯周病や虫歯菌の繁殖を抑制す抗菌成分が含まれているので、「噛む」ことによる唾液分泌の促進は歯の健康を維持し、歯周病の予防になります。
3, 肥満予防
肥満は、からだに体脂肪が過剰に蓄積することです。
よく噛んで食べることは、肥満予防に効果的です。血糖(ブドウ糖)は満腹中枢を刺激し、よく噛むと、食事に含まれるデンプンの消化・吸収が速くなり、血糖値が速く上昇する結果、満腹中枢が早めに刺激され、食べ過ぎを防げます。よく噛み、味わって食事をすると、味覚を介して脳が刺激され、交感神経活動が活発化し、筋肉や肝臓のエネルギー代謝が上昇、エネルギー消費が進む。
4、生活習慣病予防
ガン・糖尿病・脳血管疾患・心疾患・高血圧は
若い頃からの生活習慣に関係。エネルギーの
摂りすぎと運動不足による肥満は発症の危険因子。子供の頃からハンバーグやスパゲティ等動物性脂肪を好んで食べ、「高脂血症児」や「肥満児」が増加。動物性脂肪の多い食品はやわらかいので、「噛む力」が育たず、野菜・魚嫌いなる。それらをよく食べ「噛む力」をつけると予防になる。
5,免疫力向上
唾液中には、細菌から身体を守る、様々な物質がある。殺菌力
のある、リゾチームやラクトフェリン。他に分泌型IgA抗体。歯周病細菌に効果。十分噛むことで、唾液が分泌され、細菌の定着を阻害する。
6,学習能力
よく噛むと、生きる意欲が増大し、記憶力が増大するのがわかった。
脳内の酸性FGF(細胞増殖因子)が増加し、記憶力、学習能力の向上。
よく噛むと、脳細胞の代謝活動を盛んにし、脳の血液循環をよくする。噛むことは、
脳の発達と活動を促進させる働きがある。
7,脳の活性化
噛むことで、脳血流を増大。特に前頭葉の血流の活性化は、
老人の行動意欲を奮い立たせ、痴呆の抑制にも効果。また乳幼児、学童期の子供は、噛むことが、脳の局所脳血流を高め、脳機能の発達に効果。
8、肩こりと腰痛
歯の噛み合わせ不全が、肩こりや腰痛の原因の1つになっている。咬合わせが悪いと頭を支えている首の筋肉と、背骨を支えている起立筋がバランスを失い、その結果として頭の重力が首の頸椎とその兄弟椎といわれる腰椎に集中することになる。首からの影響をストレートにうけるのが腰。咬合不全の原因は「噛む」回数が減ったために顎の骨が正常に発達しなかったことにある。
幼児期から「噛む」習慣を身につけたい。
9,姿勢
アメリカで発表された「噛み合わせと全身との重要な関係」によると、頭は噛み合わせの低い方に倒れる為、首に大きな力が加わるようです。頭が前に倒れると姿勢が悪くなり、肩こり・腰痛等が。きちんと噛むことで、全身の姿勢を正しく保つことが出来ます。
10、スポーツ能力アップ
スポーツ界では、噛み合わせ、噛む回数、でスポーツ能力アップと持続でよい結果が出ています。