手指の不調には、漢方薬もおすすめです。
手指の不調には、漢方薬もおすすめです。
手指のトラブルは、関節や筋肉、神経の障害が、冷えやホルモンバランスの乱れ、血行不良、
水分代謝の低下などによっておこると考えられます。
手指の不調の改善には、「鎮痛や抗炎症作用で関節、筋肉、神経の痛みをとる」ことで症状を緩和し、根本からの改善のために「血流をよくして関節や神経の機能を回復する」「体を温めて筋肉をゆるめる」「ホルモンバランスの乱れを整える」「水分の循環をよくして老廃物や疲労物質を排出する」などの働きのある漢方薬を選びます。
漢方薬は手指トラブルの根本改善を目的としているので、
繰り返す痛みでお悩みの人にもおすすめです。
それぞれの症状に適切な漢方薬と、なぜこの症状にこの漢方が効くのか、
効能も併せて解説します。
1.ばね指には温経湯(うんけいとう)+1等級三七人参+温活
手の血流が悪くなると腱鞘が狭まり、ばね指がおこりやすくなります。
更年期の女性にばね指が多いのは、ホルモンバランスの変化などから
血流が悪い状態になっているのも一因です。
このような血が滞っている状態を、漢方では「瘀血(おけつ)」といいます。
瘀血に有効な処方としては、温経湯などが知られています。
婦人薬としても有名な漢方薬で、ばね指の症状が出ていて手に熱感がある場合に用いられます。
2.ヘバーデン結節には疎経活血湯(そけいかっけつとう)+1等級三七人参+温活
ヘバーデン結節の原因は現在の医学では特定されておらず、
西洋医学では対処療法が主になります。
場合によっては手術を行うこともありますが、基本的には安静を保ちつつケアしていきます。
一方、東洋医学の漢方の分野では、「瘀血」や「血虚(けっきょ)」を
改善する疎経活血湯が用いられることがあります。
軽症から中等度のヘバーデン結節の疼痛に対して
一定の改善が見られた症例が複数あり、有用な可能性が示唆されています。
3.手根管症候群には桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)1等級三七人参+温活
桂枝茯苓丸は生理不順や女性の更年期症状に処方される代表的な漢方薬で、
血行を改善する効果があります。
また、「瘀血」をとり除くことで手根管症候群にも用いられます。
五苓散(ごれいさん)とともに用いられたり、
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)と
五苓散との併用で用いられることもあります。
比較的体力がある人に向いた漢方薬であるため、体力が虚弱な人には
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が用いられる場合もあります。
漢方は体質との相性で正しく選ぼう
漢方では、その人の体質や病状のあらわれかたを示す「証」をもとに、漢方薬を処方します。
漢方薬本来の効き目を活かすには、その証の診断が適切でなくてはいけません。
同じ症状でも、証が異なれば当然処方の仕方も違います。
